原油価格を押さえるために必要なことは3つです。
①需要
②供給
③在庫
原油ニュースの内容が、
需要なのか?
供給なのか?
在庫なのか?
これを押さえておくと、今何が原因で原油価格が動いているのかを把握することができます。
まずは需要です。
特に注目するのは、原油の消費国であるアメリカや中国の景気です。
景気が強ければ、原油が必要になり原油価格を押し上げる要因となります。
アメリカのドライブシーズン需要もあります。
今まさにドライブシーズン中ですが、この時期に原油価格が高いと
旅行に行くのにもガソリン代が高くなりますから、国民は困ってしまいますよね。
★一口メモ
一般に米国のドライブシーズンは、
5月最終月曜日のメモリアルデー(戦没者追悼記念日)から、
9月第一月曜日のレイバーデー(労働者の日)までとされます。
この間は旅行・レジャーなどでガソリンの需要が高まる時期と言われています。
これから
大事なことを言います。
ドライブシーズンに入れば、ドライブシーズンの需要は終わり
市場はもう次の話題になります。
これから気にすることは、欧州の冬が暖冬になるかどうか。
次に供給です。
供給で知るべきニュースはOPECプラスやアメリカなど
いわゆる原油産油国の増産・減産状況です。
相場に絶対はありませんが、
供給過多であれば、価格を安くしようとする動きがあります。
例えば、コロナショックの時はあらゆる動きが止まりましたので、
原油価格は下落しています。
また、地政学的リスクでいうと、中東情勢やロシアによるウクライナ侵攻、
紅海やパナマ運河といった海上輸送における重要地での災害や紛争などがあげられます。
最後に在庫です。
供給と密接に関係しますが、大事なのは在庫だと思っています。
大事な指標はアメリカの週間在庫統計です。
在庫が多くあり過ぎれば原油価格は安くなりますし、
在庫が少なすぎれば原油価格は高くなりやすい。
例えば、スーパーの野菜売り場で考えてみましょう。
たくさん野菜ができれば、安売りしようとします。
天候不良などで野菜が取れなければ価格は高騰しやすいです。
原油に限らず、商品は在庫がどれだけあるかを知る必要があります。
では、原油の情報をどうやって手にいれるのかですが、簡単です。
下記の2つです。
テレビ東京の『ニュースモーニングサテライト』
ラジオNIKKEIの『おはようマーケット』
忙しい方は、どちらも開始して10分程度で、原油動向を解説してくれますよ。
テレビ、ラジオがあれば無料です。
マーケットは常に先をいきます。
さぁ、夏も来ていないのに冬支度。